韓国競艇は日本人が普及!スタートやオッズなどルールの違いについて徹底調査!
どうも、ムサシです。
今回は、韓国競艇についてご紹介します。
競艇は日本だけで行われている競技と思われがちですが、実は隣の国の韓国でも開催しています。
競艇を楽しんでいる方でも「知らなかった」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は韓国競艇について詳しくご紹介します!
この記事でわかること
韓国競艇選手や事故、八百長についても合わせて解説しますので、是非最後までお付き合いください。

早稲田大学を卒業後、新卒で某有名新聞社に入社。競艇を扱う部署に配属していました。その後、某有名競艇予想屋にスカウトされ、プロ競艇予想屋として活動。この時に競艇予想サイトの存在を知り「ボートレース・競艇予想ムサシ屋」として検証を始めることに。現在競艇歴30年を迎え、競艇に使った金額は3,000万円を超えました。皆様に安心して競艇を楽しんで頂けるよう日々尽力しています!
韓国競艇とは?
まず、韓国競艇とは一体どんな競技なのでしょうか。
ご紹介します。
韓国競艇とは、日本発祥の競艇(ボートレース)を参照して考案された競技です。
これまで、韓国では全てのギャンブルが禁止されていました。
しかし、1991年に競輪競艇法が成立し、競艇を合法的に行えるように。
それから約11年の準備期間を経て、2002年に美沙里競艇場で競艇がスタートしました。
韓国競艇は日本人競艇選手「栗原孝一郎」さんが生みの親
先程紹介した通り、韓国競艇は日本の競艇を参考に考案されています。
この韓国競艇が発祥するにあたって貢献された元競艇選手の日本人がいることをご存知でしょうか?
その方は、2007年にボートレース殿堂マイスターに選ばれた「栗原孝一郎」さんです。
名前(ふりがな) | 栗原孝一郎(くりはら こういちろう) |
---|---|
生年月日 | 1948年03月22日 |
登録期 | 27期 |
登録番号 | 2324 |
通算優勝回数 | 69回 |
通算勝利数 | 1801勝 |
引退日 | 1999年10月11日 |
栗原孝一郎さんは、競艇で最も格式の高いレースSG「モーターボート記念競走」で優勝するなど当時活躍した選手。
レジェンドレーサーの「野中和夫」や「加藤峻二」と共に、競艇界を引っ張ってきた存在です。
1999年に引退しJLCの解説者をした後に、韓国に競艇を伝えるために渡韓。
第1期生となる選手の育成や運営、審判などにも力を入れていたそうです。
ちなみに、栗原さんは報酬など一切なくボランティアで行っていたそうなので驚きを隠せません。
こういった活動もあり、今でも毎年10月には「栗原杯」が開催。
競艇界にとってそれほどまで素晴らしい人材だったと言えるでしょう。
韓国競艇の会場は美沙里競艇場だけ
韓国競艇は、美沙里競艇場だけで開催されています。
全国24箇所に設置されている日本と比較すると、韓国の競艇場の規模の少なさが伺えます。
美沙里競艇場は、元々ソウルオリンピックでカヌー競技に使用されていた会場。
河川を利用した競艇場なので、水質は淡水となります。
韓国競艇の選手は総勢160名ほど
日本の競艇は、1952年に始まって現在まで5,000名を超える選手を輩出してきました。
しかし、韓国競艇で在籍している選手は160名程度。
2002年に始まったばかりだったり、選手育成の環境が整っていないことが要因として上げられます。
今後、選手の数は増えていくのかもしれませんが、韓国はギャンブルに否定的。
もしかしたら、日本の競艇のように選手が増えることはないのかもしれません。
韓国競艇と日本の競艇のルールに違いはほとんどない
韓国競艇は、日本の競艇を元に作られた競技です。
そのため、ルールに違いはほとんどありません。
- コースレイアウトは1周600m
- 周回数は2回
- フライングスタート方式を採用
- 1秒以上のスタートでフライング
美沙里競艇場は、1周600mのコースレイアウトで日本の競艇場と同じ長さになっています。
周回数は日本と比べて1周少ない2周ですが、日本でも悪天候の日は短縮されるので、この辺りの差はないと言えるでしょう。
また、韓国競艇では日本の競艇と同じ「フライングスタート方式」を採用。
これとは別のスタート方式もありますが、ほとんどはこのフライングスタート方式で行われています。
韓国競艇でも事故は起きる
毎年、必ずと行っていいほど起こる競艇の事故。
韓国競艇も、日本の競艇から生まれた競技なので事故は絶えません。
こちらは、2007年頃に韓国競艇で起きた事故。
第1ターンマーク旋回後、膨らんでしまった艇を避けた程が側面の消波ブロックに乗り上げてしまっています。
やはり、日本の競艇と全く同じルールということもあり事故は起きてしまうようです。
少しでも選手の皆さんが安全なレースが出来るような環境が整うことを祈るばかりですね。
韓国競艇の7つの特徴について
韓国競艇は、日本とほぼ同じルールが採用されています。
では、何もかもが日本の競艇と同じなのかと言えばそうではありません。
- 1節は毎週水曜日と木曜日の2日間で開催
- 券種(賭式)は7種類
- 1レースの最大投票可能金額は1万円(10万ウォン)
- オンラインスタート方式を採用している
- 特別昇級制度がある
- グランプリ優勝でも賞金は300万円ほど
- 年間の売上は総額15億円程度
韓国競艇には、日本にはない特徴が7つあるので詳しくご紹介します。
1節は毎週水曜日と木曜日の2日間で開催
日本の競艇は、1節5日前後で開催されます。
しかし、韓国競艇の場合は2日間という短さ。
毎週水曜日と木曜日しか開催されていません。
また、韓国競艇には一般戦とトーナメント戦の2つがあります。
一般戦には優勝という概念がなく、日本の競艇と比べると見応えが劣ると言えるでしょう。
トーナメント戦では優勝者を決めますが、準優などはなく、1日目の成績で優出する選手が決定します。
券種(賭式)は7種類
韓国競艇で利用出来る券種は、以下の7つ。
- 単勝
- 複勝
- 2連複
- 2連単
- 3連複
- 3連単
- 3単複
日本の競艇と利用できる券種の数は同じです。
しかし、日本の競艇にある「拡連複」はなく、代わりに「3単複」という賭式があります。
3単複は、3連単と3連複を合わせたような買い方です。
1着の艇を当てることができれば、2・3着の着順は問わないという買い方となっています。
3連単より当てやすく、3連複より当てにくいのが3単複の特徴です。
韓国競艇では、2連単や3単複といった券種が主軸となっています。
1レースの最大投票可能金額は1万円(10万ウォン)
韓国競艇では、1レースに最大1万円(10万ウォン)までしか賭けることが出来ません。
日本の競艇が特に制限がないことと比べると、少し物足りないような印象です。
この制限は、韓国人のギャンブル好きが原因と言われています。
過去には、国内のパチンコユーザーが急増し、日本より人口が少ないにも関わらず3兆円を超えるほど。
日本が2兆5,000億円ほどの売上だったのことを考えると、いかに凄いことかが分かりますね。
オンラインスタート方式を採用している
韓国競艇と日本の一番の違いは、2016年に導入された「オンラインスタート方式」でしょう。
韓国競艇では、ほとんどのレースで「フライングスタート方式」が採用されています。
しかし、1日の終盤になると「オンラインスタート方式」が採用されているのです。
動画を見てもらえれば分かりますが、オンラインスタートはピットアウトと同時にレースが開始。
待機行動などは一切なく、ピット離れと直線で全てが決まると言っても過言ではありません。
また、この「オンラインスタート方式」は八百長に使われていると近年物議を醸しています。
確かに、ピット離れが上手く行かなかったという言い訳が出来るので八百長に使われてもおかしくはありませんよね。
日本の競艇もですが、どうにか八百長が出来ないような仕組み作りをして欲しいものです。
特別昇級制度がある
韓国競艇は、日本の競艇と同じく「A1・A2・B1・B2」の4階級です。
級別審査も1年に2回行われて、違いはほとんどありません。
しかし、韓国競艇には日本の競艇にはない「特別昇級」という制度が設けられています。
この制度は、A1級の基準に満たしていなくても、7レース連続で入賞すれば昇給できるというもの。
選手の実力ももちろんあると思いますが、優秀なモーターが手に入るかどうかの運次第なところが気になります。
グランプリ優勝でも賞金は300万円ほど
日本の競艇は、年末に開催されるボートレースグランプリで優勝すると1億円もの賞金が手に入ります。
それに対して、韓国競艇におけるグランプリの優勝賞金は300万円程。
およそ30倍ほどの差があります。
当然、選手の年収も低くなっていて有名な選手でも約1,500万円。
日本であれば2億円を超える選手が多いので、韓国競艇で競艇選手になる人は少なそうですね・・・。
年間の売上は総額15億円程度
韓国の競艇選手が日本の競艇選手と比べて稼げないのは「売上が少ないこと」が原因として上げられます。
日本の競艇と韓国競艇の売上の差は以下の通り。
年度 | 日本の競艇 | 韓国の競艇 |
---|---|---|
2021年 | 2兆3,926億円 | 15億円 |
2020年 | 2兆951億円 | 6億円 |
2019年 | 1兆5,434億円 | 59億円 |
2018年 | 1兆3,728億円 | 62億円 |
2017年 | 1兆2064億円 | 63億円 |
2016年 | 1兆875億円 | 68億円 |
2015年 | 1兆338億円 | 67億円 |
2014年 | 9,953億円 | 68億円 |
2013年 | 9,476億円 | 69億円 |
2012年 | 9,176億円 | 72億円 |
2020年に韓国競艇の売上が落ちているのは、恐らく新型コロナウイルスの影響でしょう。
日本では、巣篭もり需要の影響でネット投票が浸透。
そのおかげもあってか売上を落とすどころか最高記録を叩き出しています。
2021年度の売上を両者で比較するとその差はなんと1,595倍。
同じ競艇とは言え、ここまで差が出るのは驚きです。
韓国競艇の売上を見ると、この売上で選手達に還元するのは到底難しいはず。
トップレーサーに1,000万円以上渡すことがで来ているだけでも評価出来るのではないでしょうか。
韓国競艇で勝負する際の3つの注意点<
ここまで、韓国競艇と日本の競艇の違いや特徴を理解出来たかと思います。
韓国に旅行に行ったときに韓国競艇をやってみたい!と思った方もいるでしょう。
ですが、韓国競艇で勝負する際には3つの注意点があります。
- 美沙里競艇場に入場するには事前予約が必要
- 3連単はネット投票でしか購入できない
- レース後半戦になるとスタート方式が変わる
全く違う国ならではの注意点や同じ競艇でもルールが違うなど様々。
ここからは、韓国競艇で勝負する際の3つの注意点をご紹介します。
美沙里競艇場に入場するには事前予約が必要
競艇ファンであれば、韓国旅行の際に韓国競艇をやってみたいと思うでしょう。
しかし、韓国競艇が開催されている美沙里競艇場はいつでも全員が入場出来る状態ではありません。
もし、現地で韓国競艇を観戦したいのであれば、事前予約が必要な場合があります。
事前予約は韓国の競艇オフィシャルサイトから、前日の夜20時以降に行うことが可能です。
ですが、韓国の電話番号を持っていなければオフィシャルサイトの会員登録を行うことが出来ません。
韓国の電話番号を持っていないという方は、空港などで現地の電話番号を入手しておくと良いでしょう。
タイミングによっては、券売機で入場券を発券している場合もあるそうなので、事前に調べておく必要がありそうです。
3連単はネット投票でしか購入できない
日本の競艇であれば、ネット投票やマークシート投票で気軽に購入できる3連単。
当たりやすいとされる競艇で、高い配当を得ることが出来るので人気の券種となっています。
そんな3連単ですが、韓国競艇では現地購入が出来ないので注意してください。
ネット購入であれば購入することは出来ますが、会員登録に先程同様電話番号等が必要。
すぐに賭けることは難しいと言えるでしょう。
こういったこともあるからか、韓国競艇では3連単よりも3単複が主流になっています。
3連単と3連複を混ぜたような券種で、オッズと配当のバランスが取れていておすすめです。
現地で韓国競艇で勝負する際は、3単複で勝負してみてはいかがでしょうか。
レース後半戦になるとスタート方式が変わる
韓国では、1日の後半戦で「オンラインスタート方式」を採用しています。
オンラインスタート方式は、ピット離れと同時にレースがスタートする方式。
日本では取り入れられていないので、初めての方は驚くかもしれません。
「展示が始まると思って待っていたら、既に始まっていた」
という方もいるくらいなので、出走表を見て確認することを怠らないようにしてください。
韓国競艇で有名な5選手を紹介
日本の競艇選手は既に登録番号5,000番台に突入するほど、数多くの選手が輩出されています。
日本の競艇の歴史は70年にもなるので、それを考えると当たり前と言えるかもしれません。
一方で、韓国の競艇は現在約150名程の競艇選手が在籍。
登録期もまだ15期ということなので、日本と比べて選手数がかなり少ないと言えるでしょう。
そんな選手層が少ない韓国でも、日本の峰竜太選手のような有名な選手は存在。
- キル・ヒョンテ選手
- イ・テヒ選手
- キム・ジョンミン選手
- オ・ソンギュ選手
- シム・サンチョル選手
今回は、その中でも特に有名な5選手をご紹介します。
キル・ヒョンテ選手
名前(フリガナ) | 길현태(キル・ヒョンテ) |
---|---|
出生年 | 1976年 |
身長 | 165cm |
体重 | 56kg |
登録期 | 1期 |
選手番号 | 01−007 |
階級 | A1 |
キル・ヒョンテ選手は、韓国競艇の1期として有名な競艇選手。
重賞レースがそれほど開催されていない韓国競艇で、9度優勝するなど輝かしい成績を収めています。
差しを得意としいて、9勝のうち4勝は差しでの勝利です。
とはいえ、スタートがかなり早いので、どんなコースからでも入線に期待できる選手と言えます。
イ・テヒ選手
名前(フリガナ) | 이태희(イ・テヒ) |
---|---|
出生年 | 1971年 |
身長 | 168cm |
体重 | 56kg |
登録期 | 1期 |
選手番号 | 01−036 |
階級 | A2 |
イ・テヒ選手は、キルヒョンテ選手と同じく韓国競艇1期として有名な選手。
特に2018年度は絶好調で、4月から6月までの間6連続優出するほどの腕前です。
オンラインスタートを苦手とする選手が多い中、イ・テヒ選手はオンラインスタートでも抜群の強さを誇っています。
キム・ジョンミン選手
名前(フリガナ) | 김종민(キム・ジョンミン) |
---|---|
出生年 | 1977年 |
身長 | 167cm |
体重 | 54kg |
登録期 | 2期 |
選手番号 | 02−012 |
階級 | A1 |
キム・ジョンミン選手は、重賞レースを15回優勝している選手。
韓国競艇は1年を通して重賞レースが少ないので、15回という数字は驚異的です。
ちなみにこの記録は、韓国競艇では現在最多優勝記録となっています。
オ・ソンギュ選手
名前(フリガナ) | 어선규(オ・ソンギュ) |
---|---|
出生年 | 1978年 |
身長 | 168cm |
体重 | 58kg |
登録期 | 4期 |
選手番号 | 04−011 |
階級 | A1 |
オ・ソンギュ選手は、1・2期の高い壁を破ったことで有名な選手。
賞金王には3回なっていて、2014年と2015年には最多勝とMVPの2冠を取っています。
2017年にはA2級に陥落しましたが、翌年からは復調を見せ現在も活躍中です。
シム・サンチョル選手
名前(フリガナ) | 심상철(シム・サンチョル) |
---|---|
出生年 | 1982年 |
身長 | 162cm |
体重 | 56kg |
登録期 | 7期 |
選手番号 | 07−007 |
階級 | B2 |
シム・サンチョル選手は、日本の峰竜太選手のような競艇選手。
2016年と2017年には賞金王と最多勝の2冠を取り、MVPに選出されています。
2023年現在は、フライングや事故の影響でB2級に陥落。
しかし、実力を考えるとすぐにA1級に返り咲くことは間違いないでしょう。
韓国競艇のまとめ
今回は、韓国競艇についてご紹介しました。
いかがだったでしょうか!
2002年から正式に始まった韓国競艇。
まだ、歴史が浅いので日本の競艇と比べても規模は小さいと言えるでしょう。
とはいえ、規模が小さいからこそどんな形にでも発展できるので注目していきたいところですね!
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