競艇の八百長事件を大解説！怪しい現役選手や過去の大事件をご紹介！

競艇　八百長　トップ

競艇は公平性が大前提であるため、やらせである八百長は決してあってはなりません。

しかし、長い競艇の歴史の中においては、八百長が発覚したことがありました。

近年の例でいうと、西川昌希選手の八百長事件が有名で、今でも波紋を呼んでいます。

そこで今回は、競艇歴30年のムサシ屋が「競艇の八百長」について徹底解説。

過去の八百長事件の詳細はもちろん、誰が怪しい選手なのかや八百長レースの特徴もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

今田武蔵

ボートレース・競艇予想ムサシ屋運営事務局運営責任者

早稲田大学を卒業後、新卒で某有名新聞社に入社。競艇を扱う部署に配属していました。その後、某有名競艇予想屋にスカウトされ、プロ競艇予想屋として活動。この時に競艇予想サイトの存在を知り「ボートレース・競艇予想ムサシ屋」として検証を始めることに。現在競艇歴30年を迎え、競艇に使った金額は3,000万円を超えました。皆様に安心して競艇を楽しんで頂けるよう日々尽力しています！

1 競艇は八百長がある
2 競艇の八百長で史上最悪の西川事件
3 競艇史の八百長！国光秀雄の不正プロペラ事件
4 競艇の八百長で怪しい選手一覧！現役選手もご紹介！
5 競艇の八百長レースで舟券代は返還されない
6 競艇の八百長は明るみにならないことが多い
7 競艇で八百長を考慮しても意味がない！
8 競艇の八百長まとめ

競艇は八百長がある

競艇　八百長　概要

残念ながら、競艇には八百長があります。

それを裏付けるように、過去には八百長事件が発生していますし、競艇史上最悪の八百長事件を起こした「西川昌希」元選手は以下のように述べていました。

レースで不正をしている選手は、全体からすればごくわずかだ。ほとんどの選手はクリーンで、八百長とは無縁のはずだ。しかし、不正に関与していたのは俺だけではなかった。これは厳然たる事実だ。

引用元：文春オンライン

斡旋期間中に選手を指定の宿舎で過ごさせたり、携帯電話の使用を原則禁止にしたりと厳格なルールが敷かれてはいますが、それだけでは防ぎきれないでしょう。

例えば、競艇で確立しているインコース有利を悪用することが考えられます。

まず、斡旋前に実力ある選手が共謀者に「次の斡旋時◯回目の1コース出走時に着外になる」と伝達。

斡旋時、共謀者はその選手が1号艇のレースで1号艇のみを切って勝負すれば100％当たります。

実力者が最も有利なインコースから飛べば、オッズ60倍を下ることはほとんどありません。

1号艇のみ切って全通り買っても60通りなので、確実に大きなプラスになり2人で利益を山分けできます。

当然、このような行為は禁止されており、立派な法律違反です。

第七十二条　

競走の選手が、その競走に関して賄賂を収受し、又はこれを要求し、若しくは約束したときは、三年以下の懲役に処する。よつて不正の行為をし、又は相当の行為をしなかつたときは、五年以下の懲役に処する。

引用元：モーターボート競走法

実刑判決を受けることもありますし、最悪の場合より重い「詐欺罪」に該当する可能性だってあります。

ただ、厳しい競艇界を戦い抜くより、たった数レースの八百長で大金を手にできると考えてしまう選手がいるのも悲しい現実のようです。

競艇の八百長で史上最悪の西川事件

競艇　八百長　西川昌希

では、競艇において過去にどんな八百長事件があったのか。

ここからは、具体的な八百長事件についてご紹介します。

中でも、競艇史上最悪の八百長と呼ばれる「西川事件」は競艇の八百長を語る上で欠かせません。

事件の概要を時系列順にまとめたので、ぜひご覧ください。

事件を起こしたのは元A1の「西川昌希」

事件を起こしたのは、三重支部の元A1ボートレーサー「西川昌希」。

名前	西川昌希（ニシカワマサキ）
誕生日	1990年2月26日
身長	165cm
体重	51kg
血液型	B型
出身地	三重県
支部	三重
登録期	104期
登録番号	4559
級別	A1級（2019年の引退時）

幼少時代、両親の離婚を機に暴力団組員の親族に引き取られ、中学時代からスロットや競輪、闇カジノなどに手を染めていました。

その背景があってか、大金を稼ぐボートレーサーになった後もギャンブル三昧。

競艇選手の収入でも賄えきれないほど、ギャンブルに注ぎ込み多額の借金を抱えるようになっていました。

その額なんと2億円以上。

A1ボートレーサーの平均年収が3,000万円ほどと言われているので、返済には常にトップクラスの活躍を続ける必要があります。

ただ、そんな選手はほんの一握り。

西川昌希は実力ある選手ではありましたが、競艇界を代表するほどの活躍は見せていなかったので経済的に困っていたようです。

八百長事件を起こした西川昌希について詳しくご紹介しています！

西川昌希ついて詳しく見てみる

大金と好奇心から八百長に手を染める

西川昌希が競艇で八百長をするに至ったのは、親族で元暴力団組員の「増川遵」の存在が大きいです。

2016年2月、2人には以下のようなやり取りがありました。

増川：「競艇って当たらんな。なんでガチガチの1号艇が飛ぶんやろな。考えられんで」

西川：「飛ぶのが分かってて張ったらおいしいわな」

増川：「そんなことをして、ばれんの？」

西川：「そりゃ、選手が認めやんだらばれへんわな」

増川：「たとえば、全部1万円ずつ60万円賭けるとする。その場合、どうやったらいい？」

西川：「ジュンちゃんの使ってるテレボートで大丈夫でしょ」

増川：「儲かったら、取り分はどうする？」

西川：「儲けが出たら半々でええよ」

増川：「いいのか？」

西川：「俺は見てのとおり、お金にだらしないところがあるで、カネを持ってても間違いなくギャンブルに消えてしまう。そのかわり、俺がカネに困ったときがあったら、ジュンちゃん、貸してくれ」

増川：「分かった」

引用元：文春オンライン

いともたやすく八百長をしようとする点に驚きを隠せません。

当時の心境について、西川昌希は以下のように語っています。

俺も確固たる覚悟で不正をしようと思ったわけではない。ただ「やってみたらどうなるのか」ということに多少の興味がわいただけだ。
動機はカネだったと言えば、それは間違いではない。ただ、それがすべてではない。不正は、少なくとも計画性があったものではなかったし、俺自身も、いまだにその動機が分からない部分があるのだ。

引用元：文春オンライン

競艇選手としての責任感が著しく欠如してたことがうかがえます。

こうして西川昌希の初の八百長は、2016年2月15日児島競艇の一般戦「ガァ〜コの部屋 8周年記念競走」の7Rで実行されました。

1号艇1コースから流れ気味に飛んでいます。

これによって、西川昌希が着外「4-2-3」の81倍で決着し高配当の結果となりました。

逮捕まで7億円以上を不正に稼ぐ

2016年2月15日の児島競艇以降も、西川昌希は八百長行為を繰り返します。

特に、わかりやすい八百長レースとなったのが、2019年7月2日のびわこ競艇G3「イースタンヤング」7R。

本レースでは、スタートで先行していないにも関わらず無理なまくりを敢行しています。

さらに、転覆艇を避ける際は明らかに早すぎるタイミングで減速。

動画内では、観戦している人から「行けよ！」との怒声も聞こえていました。

当然、このような八百長もいつまでも続かず、2020年1月に収賄容疑で逮捕。

後の捜査では、増川遵と共謀し2016年2月〜2019年9月で総額7億円以上を不正に稼いでいたことが判明しました。

今田武蔵

競艇で明るみになった八百長において7億円という数字は、史上最大の被害総額。そのため、本事件は「競艇史上最悪の八百長事件」と呼ばれています。

懲役3年と追徴金3,725万円の判決を受ける

逮捕後の捜査と裁判では、2019年1月〜9月にかけて以下の18レースで八百長をしていたことが判明しました。

日付	競艇場	レース	枠番	結果
1月22日	戸田	11	1	2
2月1日	芦屋	6	1	3
2月9日	丸亀	10	2	5
2月18日	津	12	2	4
3月6日	三国	12	1	3
3月12日	江戸川	11	1	3
3月24日	丸亀	12	3	5
3月25日	丸亀	8	2	4
5月15日	下関	5	1	2
5月15日	下関	10	6	5
6月22日	三国	9	4	4
6月23日	三国	9	1	3
7月18日	丸亀	10	2	4
8月5日	住之江	5	1	3
8月20日	蒲郡	6	4	4
8月20日	蒲郡	9	1	2
9月12日	若松	9	1	2
9月21日	三国	11	1	6

具体的な手口は、以下の通り。

西川昌希の八百長の手口

・斡旋中、不正にスマートフォンを持ち込む
・秘密裏に増川遵に連絡
・故意に連に絡まないことを伝える

西川昌希は「今日は飛ぶ（連に絡まないの意）」などの隠語を使って増川遵に着順を伝えていたようです。

こうした悪質な手口や繰り返し八百長行為を行った点が重く鑑みられ、西川昌希は懲役3年と追徴金3,725万円の実刑判決を受けました。

今田武蔵

モーターボート競走会は再発防止に努める旨を明言していますが、八百長の懸念は拭いきれません。実際、西川昌希が獄中で執筆した『競艇と暴力団「八百長レーサー」の告白』では、他の競艇選手が八百長をしていることや、自分と共謀関係にあった競艇選手がいたことが記されています。

競艇史の八百長！国光秀雄の不正プロペラ事件

競艇で八百長と言えば西川事件が取り立たされますが、過去には他の八百長事件がありました。

中でも1988年の「国光秀雄の不正プロペラ事件」は非常に有名。

競艇八百長　ペラ

国光秀雄は、現役時代にSG優勝2回を経験している競艇界屈指の実力者でした。

しかし、簡単に得られる大金に目がくらみ、他の選手と共謀して八百長に手を染めます。

まず、1人の選手がプロペラを加工し、規定より50グラム軽く有利になるプロペラを複数作成。

それを国光秀雄が持ち込んで、2人の選手が他の選手に手渡しし、加工されたプロペラの選手が勝つことで大番狂わせを演出しました。

ところが、加工されたプロペラを使用した選手の内部告発により八百長が発覚。

プロペラを加工した選手と手渡しした2人の選手が逮捕、国光秀雄は競艇界から永久追放の処分を下される事件となりました。

今田武蔵

本事件は、選手がレースで使用するプロペラを自前で用意する「持ちペラ制度」があった時代の事件。現在、持ちペラ制度は廃止され、モーターと共に競艇場が貸し出す仕組みになっています。そのため、不正なプロペラを持ち込むことは不可能と言えるでしょう。

競艇の八百長で怪しい選手一覧！現役選手もご紹介！

競艇八百長　怪しい選手

競艇で八百長が行われた場合、得をするのは八百長に関与した人のみです。

そのため、予想する側からすれば、二度と八百長は起こってほしくないもの。

しかし、確定してはいませんが、八百長を怪しまれている選手がいるのは事実です。

そこで、以下に八百長を疑われている選手を一覧でまとめました。

日付	怪しい選手	疑惑の概要
1988年9月	彦坂郁雄	私物の部品持ち込み
2004年1月	平田忠則	通信機器の持ち込み
2015年1月	森秋光	好枠から飛ぶ
2019年4月	江崎一雄	スタート出遅れ
2020年2月	藤原菜希	レースで急減速
2022年10月	中村亮太	異常オッズ
2023年1月	田頭実	元妻による告発
2023年3月	松下一也	周回誤認
2024年7月	佐々木海成	舟券購入

引退した選手はもちろん、現役選手と怪しまれている点についてそれぞれ詳しくご紹介するので、ぜひご覧ください。

彦坂郁雄：私物の部品持ち込み事件

1988年5月〜2012年4月まで、競艇において採用されていた「持ちペラ制度」。

持ち込めるのはあくまでプロペラのみで、モーターの部品等は持ち込みが禁止されていました。

そんな中、1988年9月に私用の部品を持ち込んだのが「彦坂郁雄」。

競艇　八百長　彦坂郁雄

彦坂郁雄は静岡県出身、東京支部の元ボートレーサー。

6度のSG優勝と歴代最多優勝記録を持っており、その優勝回数179回は現在でも抜かれていません。

そんな競艇史に残る活躍をした選手の不正に競艇ファンも騒然となりました。

本人曰く「部品は確かに持ち込んだが、使用はしていない」とのことでしたが、1年間の出場停止処分を下されます。

その後、彦坂元はすぐに引退。

引退理由は今でも不明のままですが、私用の部品で故意にモーターの性能を上下させることで八百長に関与していたのではないかとの噂があります。

今田武蔵

処分が下ってからあまりに早い引退だったため、彦坂元はモーターボート競走会から引退勧告を受けた可能性が否めません。その場合、不都合な事実を隠すための口封じで競艇界を追放されたのかもしれないとする見方もあります。

平田忠則：通信機器の持ち込み事件

斡旋時、選手は競艇場や宿舎へスマートフォンなどの通信機器を持ち込むことが禁止されています。

しかし、そのルールを破ったのが「平田忠則」選手。

平田忠則選手は、福岡支部所属のA1ボートレーサー。

2006年から一度も降格することなくA1で活躍しており、福岡支部の重鎮でもあります。

そんな福岡支部を代表する平田忠則選手は、2004年1月に宿舎への通信機能付き電子手帳（シャープ製ザウルス）を持ち込んだ上、奥さんとの連絡に使用。

シャープ　ザウルス

これによって1年間の出場停止処分を受けます。

競艇選手は1か月以上家族と会えないことも普通にあるので、家族との連絡手段として持ち込んだようです。

後の調査では八百長に使用した形跡はないことが分かっていますが、怪しい選手の一人として疑われています。

森秋光：ブッ飛び事件

八百長が疑われるケースはいくつかあり、中でも西川昌希が行ったような好枠から飛ぶのは典型例。

2015年1月18日の徳山競艇における一般戦「日本財団会長杯争奪戦」1Rで1号艇が飛ぶレースが発生しました。

飛んだのは、岡山支部のA1「森秋光」元選手。

競艇　八百長　森秋光

当該レースで森秋光は、1号艇1コースから出走し4着の結果となっています。

1号艇1コースでも連に絡めないことがないわけではありません。

しかし、徳山競艇の1Rは、企画レースで1号艇の1着率は7割前後あります。

また、出走表を見ると以下の通り。

森秋光　八百長レース

勝率やモーターを加味しても、森秋光が着外になる要素が見当たらないので八百長が疑われるようになりました。

今田武蔵

森秋光は本レース以外でも八百長が疑われているレースが多くなっています。また、本人は2023年3月に引退。現在詳しい引退理由が明かされないままなので八百長を信じている人が多くなっています。

江崎一雄：スタート出遅れ事件

八百長レースにおいては飛び方も様々あり、特にわかりやすいのがスタートの出遅れ。

出遅れで八百長疑惑があがってるのが「江崎一雄」元選手です。

競艇　八百長　江崎一雄

江崎一雄は、福岡支部のA2ボートレーサー。

デビュー3年でA級に昇格し、将来的に福岡支部の中核を担う選手として注目されていた選手です。

しかし、出遅れが目立ち八百長が噂されるようになりました。

特に、2019年1月11日の唐津競艇における一般戦「第3回楽天銀行杯」1Rは、明らかな出遅れで八百長だと話題に。

江崎一雄　八百長レース

階級や勝率・平均ST・モーターどれを確認しても江崎一雄が負けることはもちろん、着外になるのは想像できないでしょう。

しかし、実際は以下のようなスタート。

江崎一雄　八百長レースのスタート

1号艇1コースで出走表した江崎一雄は、コンマ40のスタートで大きく出遅れ。

スタート前にも関わらず他艇と1艇身ほど差ができています。

この他にも好枠から大きく出遅れることがあり、競艇ファンからは「確実に八百長をしている」との声が相次ぎました。

今田武蔵

江崎一雄は2023年3月の引退まで八百長の関与を否定し続けました。引退時はTwitterにて裁判で身の潔白を示すしかなくなり、資金面でそこまでできないので引退するという旨のツイートを残しています。

藤原菜希：女子レースでの急減速事件

競艇における女子戦は荒れるレースの代名詞であり、それだけに八百長疑惑が出ることもあります。

中でも2020年2月20日、尼崎競艇における一般戦「特別ヴィーナスシリーズ第4戦 UCCカップ」9Rは八百長疑惑が出た女子戦として有名。

渦中の人物となったのは、東京支部のA1で女子選手の中でもトップクラスの実力者「藤原菜希」選手です。

本レースにおいて、藤原菜希選手は早々に独走状態に入ります。

ところが、後続の5号艇が2周目第1ターンマークでエンストし、大きく遅れる展開になりました。

その後、ゴール直前で藤原菜希選手は明らかに大幅減速。

着順が変わることはありませんでしたが、八百長疑惑に直結しました。

大幅減速については「1着の艇がゴールして30秒以内にゴールできなければ失格」というルールが原因。

エンストで大きく送れた5号艇が30秒以内でゴールできるように大幅減速したようです。

見方によっては、スポーツマンシップに則った走りをした藤原菜希選手。

しかし、モーターボート競走会は不適格な航法や騒擾惹起として即刻帰郷・1年間の出場停止処分を下しました。

今田武蔵

本事例は西川昌希の八百長事件から1年ほどの出来事です。そのため、モーターボート競走会の威信に関わるとして非常に重いペナルティが下されたのかもしれません。

中村亮太：異常オッズ事件

集団で八百長を行う場合、異常オッズから八百長の疑いが出ることもあります。

近年、競艇界の5,000万円事件と呼ばれ注目を集めたのが長崎支部のA1「中村亮太」元選手のレース。

競艇　八百長　中村亮太

八百長疑惑が浮上したのは、2022年10月27日の下関競艇における一般戦「BTS山口あじすオープン11周年記念」10R。

中村亮太　八百長レース

中村亮太が格上で好枠出走にも関わらず、スタートで出遅れ6着の結果となります。

また、以下のように中村亮太が出走する10Rの売上が一気に伸びる現象が起こりました。

レース	売上
9R	約5,100万円
10R	約9,600万円
11R	約4,600万円

11Rと比較すると、2倍以上も売上が伸びています。

さらに、A1で1号艇1コースから出走した中村亮太が飛んだにも関わらず、3連単「6-3-4」で298.1倍の決着。

B1で最も不利な6号艇が1着となっているのに、約300倍は低すぎる配当です。

そのため、本レースでは集団八百長が行われ、売上が伸びた上にオッズが下がり1号艇が飛んだ組み合わせでも低い配当での決着になったと言われています。

モーターボート競走会も本レースでは”異常投票”があったと公表。

調査が進められ、6人組が1号艇を外した23456のボックスに合計638万円投票したことが判明しました。

結果的に、6人組は5,616万円もの払い戻しを獲得。

中村亮太選手との関係は謎のままとなっていますが、山分けしたのではないかと疑われても仕方がないでしょう。

今田武蔵

本レースは、6人組が稼いだ額があまりに大きなことから”競艇界の5,000円事件”と呼ばれています。

田頭実：元妻の告発による八百長疑惑事件

具体的なレースはないものの、八百長を疑われているケースもあります。

それが、福岡支部のA1「田頭実」選手。

競艇　八百長　田頭実

田頭実選手は「ミスター若松」の異名を取るほど地元人気のある選手ですが、元妻である「田頭律子」さんの告発によって八百長疑惑が浮上しました。

田頭律子さんは、現代ビジネスに告発したようで自身のTwitterで以下のように投稿し注目を集めます。

競走会に、田頭実の過去の不正を告発したのは私です。

証拠もあると伝えたのですが、競走会には取りあってもらえず、正式な聞き取り要請もありませんでした。

これを受けて現代ビジネスはモーターボート競走会に聞き込みを行いますが、以下のような回答。

個別の調査内容につきましては、選手の名誉に関わりますので、回答は控えさせていただきます。

なお、調査の結果、そもそもご指摘の『不正疑惑』なるものは存在しないという結論です。

現代ビジネスをはじめメディアが取り上げますが、確たる事実が明るみにならないまま今度は娘が以下のようなツイートをします。

いつも父の事を応援してくださっている方々、有難うございます。

皆様、SNSの情報だけを鵜呑みにしない様にして頂ければと思います。

この文章が少しでも多くの方の目に止まりますように。

いかにも、田頭律子さんの言い分が間違っているというような内容です。

これには競艇ファンも「結局、八百長してるのかしてないのか」と困惑。

以降、新たな情報が出ておらず、八百長の疑惑だけが残っています。

松下一也：周回誤認事件

2023年3月2日の戸田競艇における一般戦「本命バトル祭・ニッカン・コム杯」では「松下一也」選手が周回誤認で八百長疑惑が浮上。

周回誤認

周回方向や周回の回数を間違えること。

松下一也選手は、長らくA級で活躍している静岡支部の中堅レーサーです。

競艇　八百長　松下一也

それだけの選手が、周回方向や周回の回数を間違えるのが不自然と八百長疑惑が浮上しました。

実際のレースは以下の通りです。

確かに、2周目第1ターンマークで体を起こし明らかに減速。

2着争いをしていたにも関わらず、4着でゴールする結果となりました。

実力者がまさかの着外となったので、八百長が疑われることに。

今でも競艇の八百長と言えば話題に登るレースですが、あまりにわかり易すぎるので、単純な周回誤認と考えるのが自然でしょう。

佐々木海成：舟券購入事件

競艇選手は八百長防止の観点から舟券の購入が禁止されています。

しかし、そのルールを破ったのが大阪支部の131期「佐々木海成」元選手。

競艇　八百長　佐々木海成

選手であるにも関わらず舟券を購入し、2024年2月19日付けで登録抹消されていたことが判明します。

これにより、佐々木海成選手は順位操作をすることで八百長行為に及んでいたのではないかと囁かれました。

なぜ舟券購入に至ったのか詳しい原因は判明していませんが、噂は広がり続け佐々木海成の兄である「佐々木大河」選手にも飛び火。

佐々木海成選手の不正には、兄も何らかの関与をしており、最悪兄弟での八百長もあったのではないかと囁かれています。

今田武蔵

佐々木海成の登録抹消後、新たな情報が出てきていないので邪推しすぎるのは控えるべきでしょう。

競艇の八百長レースで舟券代は返還されない

競艇の八百長レースでは、舟券代が返還されません。

というのも、あるレースが八百長と確定するまでには、相当な時間がかかってしまうからです。

競艇　八百長　返還なし

冒頭でも述べましたが、基本的に競艇は公平性を大前提に成り立っています。

つまり、八百長がない前提で競技やギャンブルが行われてているということです。

そんな中で、あるレースを八百長と確定するには様々な調査が必要になり、非常に時間がかかります。

当然、調査期間中に舟券を保管している人はほとんどいないですし、当たった人も受け取った払戻に手を付けずに取っておくなんてことはありません。

つまり、八百長レースでのお金の流れを全て把握することは不可能なので、返還はされなくなっています。

競艇の八百長は明るみにならないことが多い

レースを観戦する側が八百長を見抜くには、オッズやレース展開などを把握する必要があります。

ただ、それらはあくまで可能性が高いということで、八百長が確定しているわけではありません。

限りなく”黒”に近いレースがあっても疑惑で終わることがほとんど。

実際に八百長があったとしても明るみにならないことの方が圧倒的に多いです。

そのため、返還やおいしい思いができるなどと変に期待しすぎないようにしましょう。

競艇で八百長を考慮しても意味がない！

競艇において、一般人が八百長レースを事前に見抜くことはほぼ不可能です。

そのため、一般人が予想する際に八百長を考慮するのは意味がありません。

ただ、プロの予想師は独自のコネクションで公に出回らない情報を入手しています。

そういった情報を元に精度抜群な予想をしているので、活用しない手はありません。

今回は八百長に振り回されないためにも、情報収集に特化したプロ集団の予想が公開されているサイトをピックアップしました。

どのサイトも無料で予想を確認できるので、ぜひご活用ください。

競艇の八百長まとめ

今回は、競艇の八百長についてご紹介してきました。

八百長は、簡単に大金が手に入ってしまうため、なかなか活躍出来ない選手にとっては甘い誘惑と言えます。

そのため、競艇界において八百長に手を染める機会はそこら中にあるでしょう。

しかし、競艇ファンが増えている中で、このような行為があっては信頼を失いかねません。

ファンの期待を裏切らないためにも、正々堂々と勝負しているところを見せてほしいところです。

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